遠視とは
遠視は、目の屈折異常のひとつで、平常時に網膜の後方にピントがあう状態です。
※ 通常は網膜上にピントがあいます。
遠視には2種類あります。
〜屈折性遠視〜
通常、網膜上で結ばれる焦点が、
水晶体の屈折力が弱いために、網膜の後ろで焦点を結んでしまう遠視の状態を「屈折性遠視」といいます。
レーシックではこの屈折力を矯正する手術ですのでレーシック治療によって視力の回復が可能です。
強度遠視の場合、+6.00Dまでが適応範囲となりますが、医院や眼の状態によっては適応外となる場合もありますので、要検査が必要です。
〜軸性遠視〜
「軸性遠視」も、網膜の後ろで焦点を結ぶため見えづらいという状態ですが、眼軸が短く眼の発達がしていない子供の頃には誰にでも起こる症状です。
この眼軸が成長と共に発達すれば問題がありませんが、上手く発達出来なかったり、眼にストレスをかけ過ぎたりした場合に「弱視」や「斜視」となる可能性があります。
成長をしても遠視がある場合は早めに対応が必要です。また、18歳未満はレーシック治療が受けられないため遠視用の眼鏡で矯正する必要があります。
遠視は近視の逆で「遠くがよく見える」と思われがちですが、
強度の場合は遠くも近くも見えないとう状態になります。
遠視はおじいちゃんやおばあちゃんになると発生する(老眼性遠視)ものだと思っている人も居るかも知れませんが、子供の頃(小児期)に遠視で悩んだ、または現在も悩んでいるという経験がある人もいるのではないでしょうか?
子どもの遠視とレーシック
成人したくらいの年齢で遠視の人は少ないイメージがあるかも知れませんが、
子供の時期に重度の遠視を矯正せず放置すると、弱視や斜視の原因となりますので早期治療が必要になります。
〜レーシックによる遠視の治療〜
レーシックでは遠視の矯正も可能ですが、
年齢は18歳以上の方からとなりますので「子どもの遠視を治したい!」という場合は18歳以上になってからの治療になります。
※17歳以下の場合、眼が成長過程のためレーシックがNGとなります。
小児期の遠視の場合は、眼鏡で矯正してあげると目の負担が減ります。(凸レンズ)
裸眼のままですと、近くを見る時は水晶体を膨らませてピントを調節していますので、いつでも目の筋肉が緊張している状態でとても眼にストレスがかかります。
子どもの遠視は注意が必要です。
・ピントを合わせようと努力をして、内斜視(寄り目)になる場合。
・調整力が発達せずに、弱視になる場合。
があります。
また、子どもの遠視は10歳くらいまでに遠視用の眼鏡で矯正をしてあげる事が、弱視や斜視を防ぐ方法になりますので、そのままにはせずにしっかり対応してあげて下さいね。
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