ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズとは、直径9mm前後と瞳(黒目)より小さく、固いプラスチックで出来たレンズです。
ハードコンタクトと聞くと、
「ガラスで出来てて、落としたら割れちゃうんでしょ?」と思う人も居るかも知れませんが、現在発売されている素材のものは、軽く曲げても割れず(強く衝撃を与えたら割れると思いますが…)耐久性があるので、思っているものよりも丈夫に出来ています。
ソフトコンタクトレンズは黒目を覆うように装着しますが、
ハードレンズは涙の上に浮かべた状態で装着し、酸素透過性が良い(素材自体も透過率が高いものが増えています)ので角膜に大切な酸素を送ることができます。
装用時間も12時間以上着けていてもOK!と朝から晩まで仕事に追われている人にとったら嬉しい限りですよね^^
(ソフトレンズは6時間くらい←意外と守っている人が少ないです。)
また、長期間コンタクトレンズを使用する場合は、
ソフトコンタクトよりも断然ハードの方が眼に優しくなっています。
でも、ハードレンズよりもソフトレンズが選ばれているのは何故なのでしょうか?
ハードレンズのメリット・デメリットを確認してみましょう。
ハードレンズのメリット・デメリットとは?
【メリット】
・ 酸素の透過性が良いので、正しく使用すれば角膜が酸素不足になる心配がない。
・ 長時間の装用が可能。
・ 「なんかゴミ入った!」そんな時も、水道水で洗える!
・ ソフトレンズよりも取り扱いがカンタン♪
・ 目に異常があった場合、ゴロゴロしたり分かりやすい。(自覚しやすい)
・ 寿命が長い(2〜3年は使えます)。
・ ソフトレンズよりも、見え方がシャープ!
・ 乱視の人も矯正可能!ソフトと違って値段が一緒!
【デメリット】
・ 強風の日は大変!砂や埃が入ったら直ぐにゴロゴロして涙が止まらないことも。
・ 直接つまんで眼から外せないので、慣れるまでは外しにくい。(専用スポイト有り)
・ ソフトレンズよりも、目に入れた時の異物感があり慣れるまでに時間がかかる。(個人差があります)
・ 激しいスポーツには向きません。
実は私もソフトよりハードが良いと知った時は、ハードレンズを購入しましたが半月しないうちに挫折しました。。
・ 原付で駅まで通っていたため、ゴーグルがないと目に埃が入った時涙が止まらない。
・ 見え方はソフトよりもクッキリ見えるので好きでしたが、6時間を過ぎると充血がひどく慣れない。
・ まぶたで挟んで外すのが上手く行かず、どこかに飛ばすこともシバシバ…。
・ 瞬きをするとレンズが上下に揺れるので、ソフトに比べて違和感が拭えない…。
一番の原因は「慣れるまで待てなかった」事でしょうか。。
ハードにする前はソフトコンタクトをずっと使っていたので、ソフトの装用感に慣れてたんですね。。(´ω`;)
ソフトよりハードから始めた人は、「ソフトは使えない!」という人も多いみたいです。
問題なく使っている人は10年間同じコンタクトを使っている!という人も居るハードレンズ。。
(傷が入ったりや見え方が怪しい場合は必ず眼科さんへ行って下さいね!)
メリットも多いですが、使い続けるならデメリットもしっかり受け入れ無ければいけませんね。
どんなレンズがあるの?
ハードレンズで有名な会社は、メニコンやボシュロム、アイミー、シード、HOYAですね。
【HOYA
株式会社のハードEX(EX-α)】
レンズ全体がたっぷり酸素を通す高酸素透過性のレンズです。
レンズの縁がなめらかなので、当たっても痛くない!ゴロゴロしにくい!と
装用感の良いレンズとしても人気です。
終日装用可・医師の指示があれば1週間連続装用も可能です。
【メニコンのメニコンZ】
メニコンのハードレンズと聞くと、ずっと昔からあるなぁという印象です。
酸素の透過性がかなり高く、装用感もGOOD。長く愛用している人はずっとメニコン!
という人も少なくありません。
高性能なのに、価格がおトクという声も上がっています。
【SEEDのクララスーパー・オーEX】
「汚れがつきにくい!」「酸素透過性もOK!」「長時間装用OK!」と、
バランスの良いハードレンズです。
実は、酸素透過性が高すぎると眼の状態によってレンズが曇りやすくなります。
他のハードレンズで曇った…という人もこれなら快適と言うくらい汚れにくさは◎
価格はネット購入だと3,000円代〜高いものだと30,000円!と様々なハードレンズです。
人によってどのレンズが目に合うかというのも変わりますので、
実際に眼に入れてみて、装用感や曇り具合、そしてなにより眼科医の指示に従って利用する必要があります。
ハードコンタクトとレーシックの関係
ハードレンズを長期間使用していた人は、角膜に跡がついています。
イメージとしては、「分厚いクッションに重いものを長時間押し付けていたら跡がついた」というような感じです。
え?分かりにくいですか?(´ω`;)
では、もうひとつ…
「低反発まくらに重いものを長時間押し当てたら、元の状態に中々戻らない。」
↑まさにこんな感じで、ハードレンズをしていると角膜に圧がかかっているので本来の角膜の厚さが分からない状態になっているんです。
なので、ハードレンズを使用していた人がレーシックを受けようと思った時に、
コンタクトレンズ制限がソフトコンタクトよりも長くかかるんです。
受ける医院によってコンタクト制限は変わりますが、
大体、検査を受ける日の1週間〜2週間前にはハードレンズの使用を中止し、裸眼(眼鏡)で生活をする必要があります。
レーシックは角膜を削って屈折を矯正する手術ですので、
個人の角膜の厚さが大切になります。
コンタクトレンズ制限は必ず必要なものですので、レーシックの適応検査を予約する前に何日前から外せばいいのかを確認する必要があります。
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